Year: 2013
Type: article
Abstract: 地球温暖化防止など環境意識の高まりや,企業の生産性向上のために,省エネルギーや低ランニングコストの排水処理システムが求められるようになってきた。嫌気性処理システムは,このような要望に適合する創エネルギー型の排水処理システムであり,食品工場をはじめとして適用範囲を拡大してきた。紙パルプ工場で広く使われている好気性処理と異なり,無酸素環境下で活動する嫌気性細菌の働きで有機物を分解し,最終的にメタンと炭酸ガスで構成されるバイオガスを生成することが基本原理である。嫌気性細菌が高濃度に自己造粒したグラニュール汚泥を使用するUASB法,さらに高負荷処理が可能なEGSB法が開発されてから,普及が加速している。処理システムは,細菌の機能を十分発揮させること,反応槽内に充填されたグラニュール汚泥を維持することが重要であり,高性能セトラー(気固液三相分離装置)が必要である。適用事例として,紙パルプ,食品,および化学工場における,創エネルギー,省エネルギー,CO2削減,および低ランニングなど,嫌気性処理の効果を示した。紙パルプ工場では,パルプ蒸解排水処理に適用し,5年以上の安定した運転実績を有している。今後の開発により,さらに適用範囲の拡大が期待される。
Source: JAPAN TAPPI JOURNAL
Author: Atsushi Nakano
Institution: Sumitomo Heavy Industries (Japan)
Language: English
Subfield: Building and Construction
Field: Engineering
Domain: Physical Sciences
Open Access status: bronze
OpenAlex ID: W2329876147
