Year: 2011
Type: article
Abstract: 腎臓には全身循環系から独立した局所のレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)が存在し,さまざまな病態における腎障害の発症・進展に関与している.慢性腎臓病の治療において,アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)といったRAAS阻害薬が有効であることが多くの大規模臨床試験で証明され,最近では,また別の作用機序を有するRAAS阻害薬であるミネラロコルチコイド受容体拮抗薬や直接的レニン阻害薬の腎保護効果も報告されている.さらに,まだ腎症を発症していない糖尿病患者に対するARBの腎症発症抑制作用も報告され,RAAS阻害薬は治療薬のみならず,腎症発症予防薬としても有用である可能性が示唆されている.慢性腎臓病の治療において,腎症の早期あるいは発症前からより効果的にRAAS阻害薬を使用していくためには,腎内RAAS活性のバイオマーカーなどの開発が必要であり,そのひとつとして,尿中アンジオテンシノーゲンが注目されている.
Source: Nihon Naika Gakkai Zasshi
Authors: Kento Kitada, Hiroyuki Kobori, Akira Nishiyama
Institution: Kagawa University
Language: English
Subfield: Cardiology and Cardiovascular Medicine
Field: Medicine
Domain: Health Sciences
Open Access status: bronze
OpenAlex ID: W2404021882
