Year: 1984
Type: article
Abstract: 2段階乳化法により平均粒径0.31μmのキチン補強リボソーム型人主赤血球を調製した。すなわち,ヒツジ赤1血球溶血液をレシチンのジクロロメタン溶液中に分散してW/O型エマルションをつくり,このエマルションをさらにカルボキシメチルキチン水溶液中に分散してW/O/W型複合エマルションとし,ジクロロメタンを蒸発により除去して人工赤血球を得た。人工赤血球の生成率は調製に用いたカルボキシメチルキチン水溶液のpHに強く依存したが,イオン強度にはほとんど影響されなかった。人工赤血球サスペンションは予想に反してNewton流動を示し,その相対粘度は同濃度におけるヒツジ赤血球サスペンションρ それよりも低かった。また,濃度増加にともなう相対粘度の増加はEinstein式に類似した式にしたがうこともわかった。このことは粒子間の流体力学的相互作用がきわめて小さいためと解釈された。人工赤血球は界面活性剤の作用により崩壊,溶血を起こしたが,同じ長さの親油基をもつ界面活性剤では,陰イオン性のものが最大の溶血作用を示し,陽イオン性のものがこれにつぎ,非イオン性のものが最小であった。血しょうタンパク質に対しては人工赤血球は非常に安定で,ある程度の崩壊をひき起こしたアルブミンを除いては,まったく変化はみられなかった。
Source: NIPPON KAGAKU KAISHI
Authors: Atsushi KATO, Masayuki ARAKAWA, Tamotsu KONDO
Institution: Tokyo University of Science
Language: English
Subfield: Pulmonary and Respiratory Medicine
Field: Medicine
Domain: Health Sciences
Open Access status: bronze
OpenAlex ID: W4241147394
