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Treatment of hearing loss and its effect on dementia

Year: 2024
Type: article
Abstract: 難聴は極めて頻度の高い感覚器障害であり,認知症の悪化のリスク因子である.難聴が認知症の原因となっているのか,循環不全などの交絡因子があるのかは不明であるが,近年になって聴覚補償が認知症を予防する可能性が報告されている.これらのことから,難聴は認知症の一因となっている可能性が高く,その機序として,難聴による認知負荷の増大,求心路障害による脳皮質の変性,社会活動からの除外による活動の低下などが想定されている.難聴は認知症以外にも,うつ,平衡障害,寿命の短縮などにも影響する.しかしながら,難聴を放置することのリスクは広く認知されているとはいいがたい.伝音難聴に対しては手術加療による聴力の改善が期待できる.手術で改善しない伝音難聴や中等度以上の陳旧性感音難聴では補聴器が適応となるが,補聴器を使いこなすには現実的な目標設定と時間をかけた調整,および十分なリハビリが必要である.この点をあらかじめ患者に理解してもらうことが重要であり,適切に使用すれば非常に高い効果を得ることができる.補聴器を使っても診察室のような静寂環境で会話が困難な高度から重度感音難聴では,人工内耳手術を検討する.人工内耳手術では側頭部の皮下に本体を植込み,乳突削開,後鼓室開放を行って蝸牛の正円窓を露出させ,そこから蝸牛に電極を挿入する.マイクや電池は体外装置に組み込まれており,体内装置は電池交換も不要で,故障などがなければ生涯使用できる.人工内耳を用いると平均的には対面での会話は可能となる.人工内耳は保険医療の適応であり,重度心身障害者医療費助成制度や医療扶助による医療券も利用できる.
Institution: Tenri Hospital
Language: English
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W4405745115
FWCI:
Cites: 15
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