Historical Change in the Tree Species Composition of the Shrine Grove of Musashi-Fuchu Okunitama Jinja
Year: 2024
Type: article
Abstract: 古くからある社叢は地域の潜在自然植生を示す緑地として重要視されているが,必ずしも手つかずの状態で持続してきたわけではない。本研究では,東京都にある大國魂神社の社叢において毎木調査を行い,1686年以降6時期の調査資料を比較することで,江戸時代から現在までの樹種構成の変化を本数レベルで明らかにした。大國魂神社では,江戸時代前期以降,隣接する崖線林の構成種であるケヤキの大径木が生育していたが,樹木本数としてはスギが大半を占めていた。本地域の気候的な極相をなすシラカシなどは選択的に伐採された記録があり,過去に常緑広葉樹が優勢な時期は認められなかった。1970年までにスギが一斉に枯死した後は,ケヤキとムクノキを主とした落葉広葉樹の成長によって回復が進んでいた。以上から,大國魂神社の社叢では,崖線林という土地的な極相の要素を保持しつつ,スギの植栽によってシラカシなどの常緑広葉樹林への遷移が抑制されて成立したものと考えられた。
Source: 日本林學會誌
DOI: 10.4005/jjfs.106.263
Authors: Masato Yoshikawa, Masanori Yagi
Institution: Tokyo University of Agriculture and Technology
Language: English
Topic: Urban and spatial planning
Subfield: Nature and Landscape Conservation
Field: Environmental Science
Domain: Physical Sciences
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W4408351593
