Year: 2025
Type: article
Abstract: 本研究では,リチウムイオン電池の負極製造において利用される水系カーボンスラリーを対象に,「固練り」がスラリー中の粒子分散状態に与える影響を評価した.固練りとは,高粒子濃度の状態で材料を練った後に希釈することでスラリーを調製する手法であり,粒子分散を促進する方法として認識されている.本研究では,固練り時の粒子濃度を変化させたスラリーを調製し,そのスラリー特性を評価した.その結果,アセチレンブラックスラリーでは,固練り時の粒子濃度が高いほど相対粘度が低下し,分散が促進される傾向が観察された.一方,グラファイトスラリーでは,カルボキシメチルセルロース(CMC)の添加と固練りにより粒子が凝集する傾向が観察された.これらの結果は,固練りにより必ずしも分散が促進されるわけではなく,条件によっては逆の影響が生じる可能性があることを示唆しており,従来の固練りに対する考え方を見直すきっかけになると考えられる.
DOI: 10.14356/hptf.22109
Author: Kenta KITAMURA
Institution: Hosei University
Language: English
Subfield: Electrical and Electronic Engineering
Field: Engineering
Domain: Physical Sciences
Open Access status: diamond
Award: G3200660173
OpenAlex ID: W4410712403
