Dysregulated fibrinolysis and antifibrinolytic therapy in obstetrical disseminated intravascular coagulation
Year: 2025
Type: article
Abstract: 妊娠中,母体は非自己である胎児を受け入れ,胎児・胎盤血流を維持し,分娩時の大量出血を防ぐために,凝固・線溶・補体系に大きな変化が生じる.基礎疾患によってこの均衡が破綻すると,急速に産科播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation: DIC)へと進展する.羊水塞栓症では,羊水成分の母体血中流入により補体系と凝固・線溶系が過剰に活性化され,DICが誘発される.特に線溶亢進が顕著であり,最近の日本の研究ではthrombin-activatable fibrinolysis inhibitor(TAFI)の減少が特徴として報告された.産科DICの治療には,基礎疾患の治療とともに,補充療法・抗凝固療法・抗線溶療法を組み合わせて行う.抗線溶薬トラネキサム酸は,産科DICに対するエビデンスは確立されていないが,分娩後異常出血に対する早期投与の効果が示唆されている.産科DICは生命に直結するため,病態の理解と迅速な診断・適切な治療が不可欠である.
DOI: 10.2491/jjsth.36.424
Author: Kaoru KAWASAKI
Institution: Kindai University
Language: English
Subfield: Hematology
Field: Medicine
Domain: Health Sciences
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W4411443439
