Work

Has Runoff at Springs in Tokyo Been Decreasing?

Year: 2025
Type: article
Abstract: 東京では,長期的に気温の上昇と相対湿度の低下がみられ,2010年代後半以降,一時的に枯渇した湧水のあることが報告されている.筆者たちが2005年以降観測を続けてきた東京都内の湧水のうち,氷川神社(品川区)でも2010年代後半以降,冬季(渇水期)の枯渇が頻発している.そこで本研究では,1972年4月~2023年12月における気象庁の地上気象観測地点「東京」の日降水量とポテンシャル蒸発量を入力とし,3段直列タンクモデルを用いて地下水流出量を計算した.2017年,2019年,2021年,2023年冬季といった氷川神社の湧水が枯渇した年は,地下水流出量の少ない時期に相当していた.1973~2023年では,2月のポテンシャル蒸発量に増加傾向がみられたものの(p < 0.05),同期間における1~3月の降水量と流出量には,危険率5%で有意な長期変化傾向はみられなかった.そのため,2010年代後半~2020年代前半には,1~3月の流出量が少なくなることが頻発したことにより,氷川神社の湧水が枯渇したと考えられる.すなわち,この現象は気候の長期変化傾向というよりは,年々変動という視点から捉えるべきである.
Language: English
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W4411588982
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