Year: 2024
Type: article
Abstract: 後者は,現代の主流派経済学だけではない「多様性」が経済学という領域にはある,と いうことを教える熱意である。ここでいう主流経済学とは何だろうか。オリアナ・バン ドニエラ教授(LSE)が 2018 年に "What economists really do: Research evidence and policy insights on the challenges of global poverty and development" という講演で, 「経済学はひと つの道具(ツール)である」として,制約条件の下でウェル・ビーイング(well-being)を最 大化するためにはどのように人々が選択するのか,それを体系的に考えるツールだ,とし た 1) 。これが当面,最も主流派経済学を表現する定義だろう。そして主流派経済学は,この ツールとしての経済学を,さまざまな教育機関や国際機関・政府などの政策の場で,制度 化しパッケージ化して人々に教示し,その信奉者たちを再生産している。具体的なカリキュ ラム(パッケージ化の中味)としては,ミクロ経済学,マクロ経済学,計量経済学をコア科 目にし,それに加えて国際経済学,労働経済学など応用系科目が配置されていることが多 い。この中で,経済学史(経済思想史,経済学説史など呼称はさまざまだがここでは便宜上差異 は無視する)は,欧米や日本では教えられることが少ない教科になっている。主流派経済学 の中での位置づけがマイナーであることは,この経済学史の必要度が劣るということだろ
Author: Hidetomi Tanaka
Institution: Jobu University
Language: English
Subfield: Economics and Econometrics
Domain: Social Sciences
SDG: Quality education
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W4411768479
