Work

Association between oxytocin receptor gene single-nucleotide polymorphisms and subjective well-being: the Yamagata Study

Year: 2025
Type: article
Abstract: 【背景・目的】超高齢社会の本邦において、健康寿命の延伸と主観的幸福感を高めることは重要な課題である。主観的幸福感には、環境要因、社会的要因、身体的要因など様々な要因が影響しているが、近年では、カンナビノイド受容体遺伝子多型やセロトニン受容体遺伝子多型など遺伝的要因と幸福感との関係も着目されている。先行研究により、オキシトシン受容体遺伝子(OXTR)一塩基多型(SNPs)は感情認識や社会行動との関係性などが示唆されているが、主観的幸福感との関係は明らかになっていない。そこで、本研究では山形県コホート研究のデータを用いてOXTR SNPsと主観的幸福感との関連を明らかにすることを目的とした。 【方法】対象は2009年から2015年までに山形県コホート研究のベースライン調査に同意・参加した山形県内7市の40歳以上の住民で、2021年に実施された追加アンケート調査に回答し、かつ全242個のOXTR SNPsの解析が終了している者1,578名とした。SWBは「あなたはご自分がどれくらい幸せだと感じていますか?」という問いに対する回答で2群分けし、主観的幸福感とOXTR SNPsの関連について、未調整及び多因子調整ロジスティック回帰分析を行った。 【結果・考察】未調整モデルにおいて、OXTR rs200258798、rs6767512、rs35413809、rs73132856、rs2301260のマイナーホモ多型を有する群が野生型、マイナーヘテロ多型に比べて主観的幸福感が有意に低かった。多因子調整モデルにおいてはOXTR rs2301260が調整後でAA接合体がGG/GA接合体と比べて有意に主観的幸福感が低いものが多いことが示された(aOR of AA vs GG/GA 7.95, 95% CI 2.61 – 24.20, p=0.0003)。OXTR SNP rs2301260はOXTRのエキソン1の5’非翻訳領域(five prime untranslated region:5’UTR)に存在するSNPである。いくつかの遺伝子において5’UTRは遺伝子の翻訳の開始、mRNAの安定など、タンパク質発現を制御することが報告されていることから、rs2301260も同様の機序により主観的幸福感に影響を与えている可能性が考えられる。 【結論】OXTR rs2301260のAA接合体を保有する者は保有していない者より主観的幸福感が低いものが多いことが明らかになり、OXTR SNPsが主観的幸福感と関連している可能性が示唆された。
Authors: 牧野, 貴大, 今田, 恒夫, 佐藤, 秀則, 村上, 綾子, 佐藤, 和佳子, 櫻田, 香
Language: English
Open Access status: green
OpenAlex ID: W7077673777
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