Year: 2024
Type: article
Abstract: 芽生えた環境から移動することのできない植物は生体内の代謝経路を変化させたり,形態を変えたりすることで,生育環境中のストレスに適応している.代謝とは生体成分の合成や分解を始めとした生体内で起こる化学反応のことである.1つの物質を産生するだけでも複数の反応経路が存在する場合があり,さまざまな酵素タンパク質や輸送タンパク質が関わっている.近年,植物がリン酸欠乏に晒された際には,まず小胞体(endoplasmic reticulum; ER)成分がオートファジーによって分解され,リン酸欠乏ストレスが長期化した場合は細胞内酵素が核酸やリン酸エステル,リン脂質等を分解することでリン酸をリサイクルしていることが報告された(1).本稿では,リン酸欠乏ストレスに晒された植物がどのような分子機構で細胞内のリン酸をリサイクルしているのか,脂質代謝とオートファジーの観点から説明する.また,脂質代謝とオートファジーが互いに与える影響について最近の知見も紹介し,今後の植物研究進展に向けた所見を述べる.
Source: KAGAKU TO SEIBUTSU
Author: Yushi YOSHITAKE
Institution: Ritsumeikan University
Language: English
Subfield: Plant Science
Domain: Life Sciences
SDG: Zero hunger
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W7108068535
