Do First-Year Pre-service Science Teachers Correctly Understand the Concept of “Saturation”?
Year: 2026
Type: article
Study design: Observational Study
Abstract: 本研究では,理科教員を志望する大学生が「飽和水蒸気量」「飽和」「気液平衡」といった基礎的概念をどの程度正しく理解しているのか明らかにすることを目的とした。調査は国立大学教育学部1年生39名を対象に質問紙調査で行った。あわせて,中学校理科教科書5社の記述分析を行い,教科書記述と学生の誤概念形成との関連を検討した。教科書分析の結果,5社すべてが飽和水蒸気量を「空気がふくむことのできる水蒸気の最大量」と表現しており,「空気」を主体とした収容モデルが一貫して用いられていた。また,97%の学生にその内容が定着していた。質問紙調査からは,約7割が密閉容器内の水面から蒸発と凝結の両方が起こると正答した一方で,約3割は飽和を静的な状態と捉え,真空の空間には空気がないため水蒸気が存在しないと考えるなど,教科書表現に基づく収容モデルを保持していることが明らかとなった。以上より,理科教員志望学生においても水蒸気の扱いに関する誤概念が見られ,教科書の表現がその形成に寄与している可能性があることが示唆された。飽和を「空気の容量」によって決まる現象ではなく気液平衡として捉える指導の必要性が示された。
DOI: 10.11639/sjst.25098
Authors: Ieyasu TAKIMOTO, Naoki KAMEDA
Institutions: Utsunomiya University, Kyoto University of Education
Language: English
Subfield: Education
Field: Social Sciences
Domain: Social Sciences
SDG: Quality education
Open Access status: diamond
OpenAlex ID: W7171823265
