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施設入所により回避・制限性食物摂取症が改善した重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の一例

Year: 2024
Type: article
Study design: Case Report
Abstract: 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)は,社会的なコミュニケーションや対人関係の困難,制限的な興味関心やこだわり,感覚の特異性を特徴に持つ神経発達症である.回避・制限性食物摂取障害(Avoidant/Restrictive Food Intake Disorder:ARFID)は小児期の摂食障害の 1 つで,ASDに合併することがある.ARFIDは神経性やせ症(anorexia nervosa)に特徴的とされる体型に対する固執や,やせ願望がないものの,食物を摂取することへの不安や無関心により摂食または栄養摂取が十分に行われず,体重減少が表われる.ARFIDは,2013年のDSM-5において追加された新たな分類であり,現在,治療ガイドラインは策定されていない.今回,我々は咽頭炎を契機にARFIDに至ったASDの女児を経験した.本児は咽頭炎罹患を契機に,その後固形物を食べなくなり,栄養補助飲料と特定の軟らかい食物を摂取していた.摂食障害が増悪した頃よりASDの特性であるこだわりの増強で入浴や更衣の拒否が生じるようになった.日常生活全般に介助や見守りが必要な児であり支援の拒否は日常生活を困難にした.その結果家庭での対応困難となり当センターの知的障害児施設に入所した.入所後当センターは本児に対し,施設での規則正しい生活と,特性に応じ文字カードを使用した支援,口腔機能に応じてミキサー食を提供し,便秘および自閉スペクトラム症の易刺激性に対して内服加療をおこなった.その結果パニックおよび日常生活における支援の拒否は減少し,生活の質と摂食障害が改善した.
Authors: 武石 潤子, 野澤 智, 伊藤 秀一
Language: Japanese
Field: Medicine
Open Access status: green
OpenAlex ID: W7208316058
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